GAPファンド

山城 恒雄
研究代表者
横浜市立大学

山城 恒雄

Yamashiro Tsuneo
採択テーマ

画面共有・対話コンサルテーション機能を備えた次世代型遠隔画像診断の発展性と事業化に関する実証研究

課題名
画面共有・対話コンサルテーション機能を備えた次世代型遠隔画像診断の発展性と事業化に関する実証研究
技術シーズの概要
技術シーズの概要の画像

●既存の遠隔画像診断システム、および遠隔 ICU(Tele-ICU)で培われた、モニター画面の同時共有機能と、画面を見ながら医師同士が対話できる機能を技術的なシーズとする。
●背景 遠隔画像診断(放射線診断医による、リモートでの画像診断)は、実用化され20年程度経過しており、本邦における放射線診断医の不足もあって市場規模を拡大している。しかし従来の遠隔画像診断システムはインタラクティブではなく、文字情報のやり取りに留まる。
●独創性・新規性 画面共有・対話コンサルテーション機能を遠隔画像診断システムに実装し、病院内の常勤放射線診断医とほぼ同様のサービスを、遠隔画像診断として提供する。

ビジネスモデル(申請時)

● GAPファンドで提供を受ける研究費を元に、画面共有・対話コンサルテーション機能を有する次世代型の遠隔画像診断システムを構築する。
● CTやMRI といった高度な画像診断機器を有する複数の医療機関(病院)の依頼を受け、この次世代型の遠隔画像診断サービスを提供し、対価を得る(CTやMRIの1件の画像診断につきXXX円、または1人の患者に対して複数回の画像検査が行われている場合には、患者1人の包括的な画像診断に対してXXX円、等)。
●放射線診断医の読影料、事務員の人件費等を経費として、収益化を図る。

活動計画(申請時)

●先行技術の調査 遠隔CUで使用されている画面共有等の技術がいかに遠隔画像診断分野に応用できるか、遠隔ICUに精通した実施分担者およびその関連企業と、今回使用する技術的シーズの絞り込みを行う。
●遠隔画像診断システムへの実装 選定した技術的シーズを、画像診断システムを提供する協力企業と共に新システムに実装する。
●新しい遠隔画像診断システムの運用開始 すでに実施代表者に対して、遠隔画像診断での支援を希望している病院・クリニックに対して、新システムでの遠隔画像診断サービスを提供する。
●顧客満足度の調査 新しい遠隔画像診断システムを用いて放射線診断医と直接対話することが、依頼医(主治医)にとってどの程度の満足感の向上に繋がるのか調査し、安定した事業化が可能かどうか判断する。

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