2024年3月10日
日時2024年 3月5日(火)
東京工業大学 研究・産学連携本部 イノベーションデザイン機構(以下、Id機構)は、2024年3月5日(火)「Tokyo Tech Gap Fund 2023 中間報告会」をINDESTで開催しました。
“Tokyo Tech Gap Fund 2023” は、本学の技術シーズと事業化のギャップを埋めるための支援プログラムの1つ。技術の社会実装化を目指す教員・学生に試作開発等の資金を提供すると共に、メンターがチームを組んで、起業に向けた伴走支援、CXOのマッチングなど、必要なチーミング・サポートを行っています。採択された研究課題は、イノベーションデザイン機構のサポートの下、起業や次のステージの研究開発資金獲得(JSTのSTART、NEDOのNEP/STS等)を目指して活動することとなります。
【課題】カーボン空気二次電池システムの事業化に向けた実用セルの具体化 とシステム設計 実用セル開発、構造設計、充放電特性の 向上
【課題】デジタル技術による、環境と調和した未来社会サービスの実現
【課題】次世代 IoT に資するマルチモダル量子センシング・イメージング技術の開発
本中間報告会では、最終報告会・DEMO DAY(2024年6月)に向けたマイルストーンの確認や多様な目線でのアドバイスだけでなく、起業予備軍である採択者同士のネットワーク構築も視野に入れています。VC/CVCへのコンタクト、他の研究成果展開プログラムへの応募や準備、事業会社との連携検討、新たな特許申請や事業パートナーとのプロジェクト推進など約半年間で、事業仮説や事業活動計画がどう進捗したか。また、新たに直面した課題は何なのか。チームを超えて、メンターの皆様からのブラッシュアップ、さらには、採択者間でそれらを共有することで、採択チーム間の連携の可能性が議論され、新しい可能性と学びの場をつくりあげることができました。
また、報告会後は、名倉勝 本学特任教授(CIC Tokyoディレクター)による、「活動資金調達作戦」 をテーマとした勉強会を実施しました。研究開発型のスタートアップの3つの特徴(以下参照)をふまえた、資金の類型や事例など具体的かつ実践的な講義に、採択者の皆様が熱心に耳を傾けて頂ける姿が印象的でした。
1.利益が出るまで時間がかかる → 資金調達の種類・タイミングに注意
2.利益が出るまでの累計損失が大きい → 公的資金の活用
3.高い成長率が期待される → それまでの資金調達に見合う成長モデルが必要
今後は、6月のDEMO DAYに向けて採択チームの事業計画のさらなるご進展に期待しています。最後に、ご多用の中、本中間報告会にご出席賜りました皆様へ、心より御礼を申し上げます。本当に有難うございました。
各チーム担当メンター|みらい創造機構 (みらい創造機構代表取締役社長 岡田 祐之様、同社執行役/パートナー 高橋遼平様、Beyond Next Venturesキャピタリスト蔭山裕行様、Abies Venturesマネージングパートナー 山口冬樹様)
スポンサー|芙蓉総合リース株式会社 (ビジネスクリエーション部 部長 渡邉 敬介 様、主任 青木 隆生 様)