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小野 公輔

研究代表者

小野 公輔 准教授

理学院 化学系

課題名

低コストで大量生産可能な分子性アンモニア吸着材の調製法の確立

研究の概要

本研究は、現行のハーバーボッシュ法によるアンモニア合成プロセスが抱える高エネルギー消費の課題、さらに液体アンモニアの貯蔵・輸送に伴う安全性の問題を、“アンモニア吸着材”によって解決することを目指す。特にアンモニアを効率的に吸脱着でき、安全に取り扱える吸着材を、低コストかつ大量生産可能な手法で創製し、その有効性を実証することで次世代型アンモニア製造・流通システムの基盤構築を目指す。

研究成果の事業化によって成し遂げたいビジョンや思い

アンモニアは、二酸化炭素を排出しない燃料や水素キャリアとして注目されており、カーボンニュートラル社会の実現に不可欠な役割を担う。政府が掲げる2050年カーボンニュートラル目標のもと、アンモニア需要は現在の約30倍に拡大すると予測され、新規合成装置の大規模導入が避けられない。開発したアンモニア吸着材をこれら次世代プラントに実装し、エネルギー効率と安全性を飛躍的に高めることで持続可能なアンモニア生産システムを確立し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献することを目指す。

関連ウエブサイト

GOTO-ONO Research Group | Department of Chemistry, ​School of Science
Institute of Science Tokyo

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東京科学大学 | ニュース | アンモニアを安定に吸脱着できる単分子結晶吸着材を開発

キーワード

アンモニア合成、アンモニア貯蔵・輸送、吸着材料、カーボンニュートラル、ハーバーボッシュ法