物質理⼯学院
新薬を創出する創薬のコストは近年大幅に増加しており、AIを活用して創薬を加速する手法に期待が集まっている。本研究は生成AI手法を活用して新規な低分子医薬品の構造を生み出す手法である。
本研究で提案する技術は、薬剤の標的になるタンパク質と化合物との立体的な相互作⽤を考慮して生成を行うことができる点が新規であり、⽴体構造の画像認識と⽣成AI⼿法の組み合わせにより、結合様式を保持しながら化学構造を⽣成可能である。これにより創薬の「構造活性相関の壁」突破を実現する。なお、これらの技術・⼿法に関連して、特許(第7168979 号, 第7483244 号)を取得済みである。
AI技術を活⽤した創薬プロセスの⺠主化と効率化により、世界中の患者に⾰新的治療薬をより迅速かつ低コストで届けることを⽬指す。特に、従来⼿法では発⾒困難な新規化合物創出により、がん、アルツハイマー病等に加え、顧みられない熱帯病などについても治療選択肢を拡⼤したい。 誰でも最先端AI創薬技術にアクセスできるオープンプラットフォームにより、創薬のエコシステム全体を底上げし、⽇本発の創薬AI技術として世界市場でのプレゼンスを確⽴する。
AI創薬・生成AI・構造ベース創薬 (SBDD)・画像認識・拡散モデル