2025年8月22日
日時2025年 8月21日(木)
2025年8月21日(木)、東京ビッグサイトにて開催された 「大学発ベンチャー表彰2025(主催:JST、NEDO)」で、東京科学大学認定ベンチャー 株式会社Jij (東京科学大学認定ベンチャー称号T100)と 株式会社Logomix(東京科学大学認定ベンチャー称号T102)表彰されました。株式会社Jijは日本ベンチャー学会会長賞、株式会社Logmixは大学発ベンチャー表彰特別賞に輝きました。また、東京科学大学イノベーションデザイン機構(Id機構) も、Jijの社会実装の加速に寄与できたことが認められ、支援機関として表彰されました。
大学発ベンチャー表彰2025 受賞者とプレゼンターのみなさま(集合写真)
授賞式では、第一部で全6社が表彰され、第二部では各社によるプレゼンテーションが行われました。文部科学大臣賞は株式会社CROSS SYNC、経済産業大臣賞は燈株式会社、科学技術振興機構理事長賞は株式会社アークエッジ・スペース、新エネルギー・産業技術総合開発機構理事長賞はアイラト株式会社に授与されました。
ご受賞のみなさま、誠におめでとうございます。
(受賞6社によるプレゼンテーション)
各賞の受賞者および詳細は、公式HPよりご覧いただけます。
東京科学大学の西森研究室から生まれたJijは、JST「START」事業、大学発ベンチャー称号取得、INDEST入居、産学官イベントへの登壇、広報支援など多様なサポートを受け成長。大学との連携を深め、量子技術の社会実装を加速しています。
株式会社Jijは、量子技術と数理モデルに基づく最適化手法を組み合わせたソフトウェア「JijZept™」を開発し、複雑な最適化課題に対応し、ユーザー自身が素早く試行錯誤を繰り返しながら最適解を導ける環境を提供しています。産業界の多様なニーズに応え、企業の持続的成長と社会価値の創出を支えることに加えて、社会実装に向けた高度な専門性と実践に向け、研究者出身の経営陣が技術とビジネスを一体で推進する特色ある経営体制が評価されました。
(株式会社Jij 代表取締役CEO 山城悠氏が登壇。Id機構からは辻本機構長に代わり、井上副機構長が出席いたしました)
株式会社Logomixは、独自の大規模ゲノム構築技術プラットフォーム「Geno-Writing」を提供する東京科学大発スタートアップであり、従来のゲノム編集技術では不可能なレベルで大規模かつ自在なゲノムデザイン・構築により、工業的に有用な細胞を創製しています。創薬とバイオものづくりという二つの主要分野で事業を展開し、社会へ大きなインパクトを与えるポテンシャルを有する点と、グローバル市場参入を見据えた経営体制が評価されました。
(株式会社Logomix 代表取締役 石倉大樹氏が登壇)
両社はいずれも、本学発ベンチャーコンテストにおいて特別賞を受賞。その後も、事業を拡大し続けています。本学としても、2社同時受賞は初めてのこと。イベント開催や活動場所の提供ほか、東京科学大学・Id機構による伴走支援を経ての今回の表彰は、大学発スタートアップの成長を後押しする支援の意義を示すものになるのではないでしょうか。今後も、本学発ベンチャーの成長、研究成果の社会実装をサポートしてまいります。
「大学発ベンチャー表彰~Award for Academic Startups~」は、大学等の研究成果を活用して起業したベンチャーのうち、今後の活躍が期待される企業と、その成長を支えた大学や企業等を表彰する制度として、今年で12回目を迎えました。
今回の受賞は、東京科学大学発スタートアップの存在感をつよく示すとともに、大学と社会が共に未来をつくることの意義を改めて提示するものとなりました。Id機構は、研究者・起業家・産業界・社会をつなぐハブとして、未来を拓く挑戦者をこれからも全力で支えてまいります。これからの展開にも、ご期待ください。
今後もお力添えのほどよろしくお願いいたします。
(テキスト・サムネイル CM・URA 小川由美子 )