総合研究院 未来産業技術研究所
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超音波によって液体中に生じるマイクロバブルの振動現象(超音波キャビテーション)を利用し、薬剤を皮膚から体内へ届ける経皮薬物投与デバイスを開発します。超音波キャビテーションが皮膚表面に物理作用を及ぼし、皮膚の最外層である角層のバリア機能が一時的に低下することによって、貼付剤では投与が難しい比較的大きな分子の薬剤の投与が可能になります。この超音波導入法を点滴と貼付剤の中間的な投与手段として実用化し、従来は経皮吸収が難しい医薬品を迅速かつ非侵襲に投与することができる治療技術の実用化を目指します。
超音波とマイクロバブルは、いずれも自然界に存在する身近なものですが、両者の長所を組み合わせることによって、心身の負担を最小限に抑えながら、有用な生体作用を引き出すことが可能になります。キャビテーションを利用した超音波洗浄や超音波攪拌は産業分野で広く利用される一方で、生体を対象とした技術開発は十分に進んでいません。超音波キャビテーション作用を治療に必要な精度で再現し、安全性を確保することが事業化の鍵となります。経皮薬物投与を出発点に、気泡振動を医療に活かすための基盤技術を確立し、医療洗浄技術や局所治療への臨床展開を目指します。
超音波キャビテーション、経皮薬物投与、超音波導入、低侵襲医療、気泡力学