総合研究院 細胞構造生理学研究室(CeSPL)
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従来の医薬品では創薬困難であった標的に対するアプローチとして、中分子ペプチドが次世代のモダリティとして期待されるが、その合理的な設計原理は未確立である。本研究では、クライオ電子顕微鏡やX線結晶学を用いて得た生体分子の精緻な立体構造情報を最大限に活用するとともに、高度に安定化した構造形成ペプチドを用いることで、精密なペプチドエンジニアリング技術を実践する。これにより、多様な変異ウイルスに広く効く薬や特定の標的のみを識別する安全な薬といった、目的に応じて制御された高機能性ペプチド薬の創出を目指す。
病原体の変異による薬の無効化やオフターゲット効果による副作用は、現代の薬物治療の重大な課題である。本研究では、構造生物学とペプチド設計を融合した「構造誘導型ペプチドエンジニアリング」によって、これらの解決に挑む。これまでに本技術の実践によって、COVID-19パンデミック中に現れた全変異株に有効な抗ウイルスペプチドCeSPIACEの創出に成功しており、この実績を基盤に社会実装を目指す。本技術を用いて創出する高機能性ペプチドによって薬物治療の高度化を実現し、世界の保健と医療に貢献する。
構造創薬、タンパク質立体構造解析、ペプチドエンジニアリング、PPI制御、広域スペクトル抗ウイルス薬