2026年4月1日
日時2026年3月18日(水)16:00-18:00
2026年3月18日、東京科学大学 田町キャンパス INDEST 4Fにて、Science Tokyo GAP Fund Program 2025(STGF2025)中間報告会を実施しました。STGF2025に選出された5名の研究者 が、研究成果の社会実装を目指し、現在の進捗と事業化に向けた課題を報告しました。本プログラムは、芙蓉総合リース株式会社、株式会社みらい創造インベストメンツの支援を受け、産学連携を通じた革新的な技術の実用化を推進しています。
当日は、同会場で「社会変革チャレンジ賞最終報告会」、「STGF2026キックオフ」も開催しました。各採択者をはじめとするイノベーションデザイン機構のスタートアップ支援を受ける研究者のみなさま、学生、メンター、関係者のみなさまにもお集まりいただき、熱気に満ちた一日となりました。
理事・副学長 波多野睦子教授によるメッセージ
波多野理事は、激変する世界情勢の中で、大学には基礎研究から社会実装までを連続的に支えるエコシステムの構築が不可欠であるとし、大学発スタートアップの創出が国際卓越研究大学としての本学の重要な役割を強調しました。採択者が分野を越えて「ありたい未来」を描き、スタートアップを通じてそのビジョンを社会へ展開していくビジョナリーイニシアチブの精神を体現し、互いに刺激し合いながら挑戦し続けることへの強い期待を寄せました。

プレゼンテーションでは、以下のポイントにもとづきご発表いただきました。
採択者からは、キックオフからの半年間を振り返り、技術実証の枠を超えた「社会実装への生々しい悩み」を率直に共有しました。具体的には、既存市場を打破するための知財・差別化戦略、事業加速に向けた多額の資金調達、そしてCXO人材の獲得といった経営・チーム構築面での課題が共通して挙げられ、中には他プロジェクトとの線引きに苦心する声も聞かれました。一方、ライセンス展開や新たな収益モデルの構築、海外市場を見据えたデータ蓄積など、研究を「事業」へと昇華させる具体的な将来構想が示され、多角的なアドバイスを通じて次なるマイルストーンを再確認する熱気あふれる場となりました
メンターからは、既存技術にない独自の優位性を追求する重要性や、経済安全保障・サイバーセキュリティの観点からの専門的な助言が送られました。また、メインマーケット進出に向けた「次の階段」の設定、プロフェッショナルとのチーム形成、グローバル展開を視野に入れた戦略についても議論され、事業化を加速させるための具体的な示唆が与えられました。
イノベーションデザイン機構長辻本将晴教授は、研究とは「知見を社会にインパクトを出すところまで持っていくこと」で完遂されるとの考えを示しました。研究者が自ら全てを行う必要はなく、信頼できる専門家と組むことの重要性を説きました。また、教員の失敗を恐れずに挑戦する質の高い取り組みが、大学の社会的意義を示すことにつながるため、この活動を次世代の学生たちへの後押しともなる大学内でのエコシステムの構築を呼びかけました。
本中間報告会では、各チームが技術シーズを事業化するための現在地を共有し、多様なフィードバックを受けました。6月のDemo Dayに向け、さらにブラッシュアップを図り、社会実装・創業への歩みを進めてまいります。ご参加いただいた皆様、関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
■STGF2025キックオフ(9月)の様子は、こちらから!
【開催レポート】Science Tokyo Gap Fund Program 2025 キックオフ
16:00イントロダクション
開会のメッセージ:副学長・理事 波多野 睦子教授 (研究・産官学連携担当)
16:05 中間報告
17:00総括:イノベーションデザイン機構長 辻本 将晴教授
17:05 写真撮影・ネットワーキング
(テキスト URA 藤井 武郎)